2009年6月20日土曜日

devicestyle brunopasso

 バリスタ時代の私が最も好きだった仕事の一つがドリップコーヒーのグラインドである。
 理由は単純にコーヒーの香りを最もよく感じられる時間であったからだ。カウンター内では常時大きなエスプレッソマシンが濃厚なエスプレッソを抽出し、コーヒーメーカーが甘美な液体を抽出し続ける。そんな状況にも関わらず、コーヒーの甘い香りはあまり感じられない。スターバックスに入った瞬間を思い出してほしい。意外にもコーヒーの香りはその物自体を目の前にするまで感じられないはずだ。
 それはバリスタの私たちも同じである。嗅覚の慣れもあり、コーヒーの香りを楽しめる時間は限られたものになる。その貴重な時間の一つがこのグラインドの時間である。それぞれのコーヒーの香りの特徴を特別感じられるこの時間はバリスタのみに与えられた特権であると考える。

 さて、本題に入るが私が手に入れたのはdevicestyleのbrunopassoである。使用感は非常にシンプルで使いやすい。この製品の特徴となっている微粉フィルターも雑味を取り除く意味では効果的であろう。さすがに店舗で使っていたスイス製のミルとは精度や扱えるボリュームの面では相手にならないが、家庭用であれば十分なスペックと言える。
 問題点はグラインドの荒さの設定ができない所。一応グラインドの時間で調整可能らしいが非常に感覚的で抽象的なものとなってしまう。ペーパーフィルターのみの使用では問題ないが、いろいろな機器を使い分けるには慣れが必要か。
 私はペーパーフィルター、直火式エスプレッソ、フレンチプレスを使うので挽き分ける必要があるのだが、上手くいくか今後挑戦しなくてはならない。

 扱いには慣れが必要だが、手入れも比較的簡単なので電動ミルとしては十分推奨できる。そもそも手間のかからない、かけられないものなど嗜好品とは呼ばない。この手間で今まで感じられなかったコーヒーのアロマを楽しむ事ができるのであれば導入しない理由は無い。一つ上のコーヒーライフを。

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